色調整の入門
Lumetriの基本補正で“見た目を整える”
同じ素材でも、色を整えるだけで一段きれいに、伝わりやすくなります。難しそうに見えますが、初心者がまず触るのは たった3つ(明るさ・色かぶり・鮮やかさ)だけ。この記事ではLumetriカラーの基本補正を、盛りすぎない加減とあわせて解説します。
「補正」と「グレーディング」は別もの
色の作業は2段階あります。まずやるべきはカラー補正——明るさや色かぶりを直して“ちゃんと見える normal な状態”にすること。 映画っぽい色を“足す”のはグレーディングで、こちらは応用。初心者はまず補正だけできれば十分です。
Lumetriカラーの基本補正パネル
クリップを選び、Lumetriカラーパネルの「基本補正」を開きます。触るのはこの3ブロック。
| 調整 | 役割 | 初心者の使い方 |
|---|---|---|
| 露光量 / コントラスト | 全体の明るさ・メリハリ | 暗ければ露光量を上げる。眠ければコントラストを少し |
| ホワイトバランス(色温度・色かぶり) | 映像全体の色みのズレを直す | 青っぽい→温かく、黄色っぽい→涼しく。スポイトで白い部分をクリックすると自動 |
| 彩度 | 色の鮮やかさ | +5〜+15程度を少し。盛りすぎ厳禁 |
まず明るさを適正に、次に色かぶりを直し、最後に彩度をほんの少し。この順番が失敗しにくいです。
ホワイトバランスの直し方(いちばん効く)
「なんか色が変」の正体は、たいてい色かぶり(全体が青や黄色に寄っている)です。直し方は2通り。
- スポイトで自動:ホワイトバランスのスポイトを選び、映像内の白またはグレーの部分をクリック。基準ができて一発で整います。
- 手動:色温度スライダーで青⇄黄、色かぶり補正で緑⇄マゼンタを微調整。肌が自然に見える所を狙います。
盛りすぎないのがプロっぽさ
初心者がやりがちなのが彩度・コントラストの盛りすぎ。ケバケバしく、肌が赤黒くなって逆に安っぽく見えます。 「やった感」が出ない程度が正解。エフェクトのオン・オフを切り替えて、“自然だけど、なんか良くなった”を目指しましょう。
・肌が赤黒い/ケバい → 彩度・コントラストの盛りすぎ。控えめに戻す。
・白飛び・黒つぶれ → 露光量を上げ下げしすぎ。ハイライト/シャドウで戻す。
・クリップごとに色がバラバラ → 1つ整えてから、設定をコピー&ペースト(属性をペースト)。素材の色管理はカラーマネジメント(中級)へ。
よくある質問
まず何をすればいい?
①露光量で明るさ → ②ホワイトバランスのスポイトで色かぶりを直す → ③彩度を少しだけ。この3ステップで大半の素材は見違えます。
LUTを当てれば楽じゃない?
LUTは“味付け”で、素材が整っていないと汚く出ます。まず基本補正で整えるのが先。LUTの仕組みはLUT自作(中級)やカラーマネジメント(中級)で。
スコープ(波形やベクトルスコープ)は見なきゃダメ?
初心者のうちは目視でOK。正確に追い込みたくなったらスコープの出番です。詳しくはLumetri徹底(中級)で解説しています。
次に読むべき記事は?
音を整えるなら音の調整の基本、書き出すなら書き出しの超入門、色を極めるならLumetri徹底(中級)へ。
まとめ
色調整の入門は「Lumetriの基本補正で、明るさ → 色かぶり → 彩度の順に、自然に整える」。 派手にするより“ちゃんと見える”を最優先に。まずは1クリップ、明るさとホワイトバランスを直すだけでも、動画の印象は確実に変わります。
画面や項目名はバージョンや言語設定により異なる場合があります。まずは明るさとホワイトバランスから整えてみましょう。